共同研究「遠隔通信技術を用いた《瀬戸内の離島》と《都市》同時上演による、地方課題の解決および地方と都市の共創モデルの開発」の研究代表者を務めます。
-プロジェクト概要-
京都芸術大学「共同利用・共同研究拠点2024年度劇場実験Ⅰ」の公募事業の採択を受けて行う、
社会学と舞台芸術分野の共同研究プロジェクトです。
瀬戸内海の島々のリサーチを経て、島が抱えている課題をテーマとした脚本を執筆し、
その最終的に2024年12月に「島の会場」と「京都芸術大学の劇場」を遠隔通信技術で繋ぎ、双方に観客を入れて二拠点同時上演を行います。
-目的-
瀬戸内の島嶼部は、過疎化や少子高齢化・空き家や耕作放棄地の増加・小中学校の閉校・公共交通や医療福祉の問題など、さまざまな社会課題を抱え、「日本の未来の縮図」とも呼ばれる地域です。
本プロジェクトは二拠点同時上演により“都市部の劇場や観劇体験の新たな可能性”を探りながら、上記のような離島の問題を広く人々と共有し、創作チームや観客と共に全国の地方課題解決について考える場を創造することを目的としています。
-3つのステップ-
①リサーチ・フィールドワーク(4〜6月)
瀬戸内の島々で現地調査や聞き取りを行う(女木島・男木島・豊島・伊吹島・小豆島)
②脚本制作(6〜10月)
テーマを絞り脚本を執筆
③演劇の創作と上演(10〜12月)
「瀬戸内の離島」と「京都の劇場」を、ソニーが開発したテレプレゼンスシステム「窓」で繋ぎ、双方の俳優や観客の交流が可能な環境の中、同時上演を行う
-プロジェクトメンバー-
《代表者》
EMMA(旧・豊永純子)(東京藝術大学 先端芸術表現科 非常勤講師/演劇、演出)
《分担者》
小坂有資(香川大学 教育推進統合拠点 大学教育基盤センター 特命講師/社会学)
柴田悠基(香川大学 創造工学部 講師/芸術未来研究場せとうち 統括リーダー/アートプロジェクト)
《協力者》
櫻井拓見(調布市せんがわ劇場 演劇ディレクター/演劇、演出)
《出演者》
石田迪子
岩崎聡子
大石将弘(ままごと/ナイロン100℃)
小谷俊輔(文学座)
《瀬戸内・京都上演共通スタッフ》
作・演出 EMMA(旧・豊永純子)
演出補佐・制作 櫻井拓見
リサーチ・フィールドワーク監修 小坂有資
システム構築・プロジェクト運営 柴田悠基
《京都上演スタッフ》
舞台監督 横山朋也
音響 平井隆史
照明 川島玲子
《主催》
京都芸術大学 舞台芸術研究センター 舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点
*なお、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業 東京藝術大学(提案大学)香川大学(連携大学)『アートと科学技術による「心の豊かさ」を根幹としたイノベーション創出と地域に根差した課題解決の広域展開』の支援を受けて制作します。
公演日時・場所などは追って公開いたします。
詳細はこちら→京都芸術劇場サイト プロジェクトページ