東京藝術大学大学院 修了制作展 パフォーマンス
鬼来法解禁 〜新屋敷魁の鬼降ろし〜

2013年1月26日〜30日 / 作・演出

 

修了生の新屋敷純子が修了制作で鬼好きを発揮する。
鬼来寺の資料や鬼の手のミイラ、鬼之記の分析と研究などの学術的な展示。
寺に伝わる鬼を呼ぶ儀式「鬼来法」を修了展期間中行う、と告知が書かれている。

怪しい雰囲気のグラウンドに集められた観客は、まず 杖をついてヨタヨタ歩く祖父・新屋敷魁の登場をあたたかく見守ることになる。新屋敷純子は「これはあくまで鬼来法のデモンストレーションである」と説明し、 介添人と共に準備を進める。
へんてこな呪文を唱え鈴をならす祖父の傍ら、 いけにえ役をやっていた純子がくずおれて激しく泣き出す。 それまで面白がっていた観客も、しんとする。
鬼のやさしさ・惨めさに感じいり、感情が押さえきれなくなったとのこと。 純子の意志で、儀式は再開する。心配する祖父と介添人。

純子は地面にうずくまり、箱と布で覆われる。 儀式も架橋にはいった頃、突然箱が音を立てて崩れ、目の前に居たはずの純子が消える。
ショパンのノクターンがゆるやかに流れ、地面から這い上がった純子の髪型が変化していることで、 観客は全てが演劇だったのだと気付く。

 

作品鑑賞の導入として動画配信サイトを活用
(フェイクインタビュー/フェイク予告動画)→それぞれ画像をクリックするとYouTubeへ移動します。
 

出演
(修了生・新屋敷純子) 豊永純子
(祖父・新屋敷魁) 遠山陽一
(介添人・中村貴恵) 中村貴恵

衣装  豊永純子
テクニカルアドバイス  宮田公一
制作補助  原田直樹 荒川正雄 石井陽平 佐藤正則 近藤聡

東京藝術大学 上野校地グラウンドにて /15分