ラオス国立美術学校と東京藝術大学の共同企画
『Umbrella Project』
2017年1月〜2018年3月
ラオス国立美術学校との国際交流プロジェクトに参加。
企画段階から関わり、2度の渡航を経てラオスの方々と共に成果展を完成させた。
プロジェクトの内容は、オレンジ色や黄色のあざやかな傘に協力しながらペインティングを施し、出来上がった傘をさして寺院の並ぶルアンパバンの街を闊歩するというもの。
共通言語を持たないラオスの学生とも、共同作業をしていく内に意思疎通が可能となり、異文化交流の大いなる可能性を感じた。
以下、サイトより抜粋。
Umbrella Projectは、東京藝術大学の世界展開力強化事業(ASEAN)での採択を背景として、ラオス国立美術学校と東京藝術大学の共同企画として始まりました。
ラオスの仏都ルアンパバンにはたくさんの寺院があり、オレンジ色の僧衣を来た僧侶達が町を歩く光景が印象的です。彼らは、日中は日差しがつよいため、日傘代わりに黒い傘などをさして町を歩きます。
小説家村上春樹は、紀行文を集めた『ラオスにいったい何があるというんですか?』(文藝春秋 2015年)のなかでこのように書いています。
「僧侶の多くは強い日差しを避けるために傘をさしているのだが、傘は残念ながらごく普通の黒いこうもり雨傘であることが多い。僕は思うのだけれど──たとえばどこかのNPOなり海外援助部門なりが僧衣に合わせてオレンジ色の素敵な傘を、あるいは帯に合わせて黄色の傘を、彼らのために作ってあげるべきではないのだろうか」
私達は、この村上春樹の文章を発想のきっかけとし、本当にルアンパバンの僧侶に傘を作って寄進することはできないだろうかと考えました。
外部リンク
○ Umbrella Project のサイト
ディレクター
長谷部浩 (演劇評論家、先端芸術表現科教授)
プロジェクトリーダー
宇都縁 (先端芸術表現科 教育研究助手)
ファシリテーター
豊永純子 (先端芸術表現科 非常勤講師)
アートディレクター
関根ひかり (先端芸術表現科 博士課程)
テクニカルアドバイザー
中本那由子 (彫刻科 修士課程)
コミュニケーター
島崎紗椰 (先端芸術表現科 修士課程)